社員インタビュー(技術提供部門)

                 技術提供部門長・執行役員  原 拓也

Q1. 建築を志したきっかけを教えてください

きっかけは、小学4年生の時に引っ越しをして家を新築した際に、大工さんの働く姿を見て格好いいなぁと思ったことです。私はものづくりが好きで、小学校低学年の頃には、丸太を拾ってきて、ログハウスのような秘密基地を作っていました。人の敷地に無断で作っていたので、翌日には取り壊されていましたが、それでも作ることが楽しかったですね。中学生になって進路を考えた時に、ものづくりが好きで大工さんに憧れていたことを思い出し、鶴岡工業高校の建築科に進学しました。大学は建築学科に進み、自由に設計することができ、楽しく充実した学生生活でした。

Q2. 学生時代と比べて建築に対する思いは変わりましたか?

元々設計志望だったのですが、「良い設計をするためには現場を知ることが大切」と教授に言われたことから、東京の総合建設会社に就職しました。毎日現場に行って設計図の通りに施工されているか確認して写真を撮り、職人さんと仲良くなって仕事を教えてもらいました。当時は夜の9、10時まで残業して朝は6時に出勤する日々。1か月休みがなく本当に辛い時期もありましたが、東京で3年、仙台で2年勤めた後、再び東京勤務の辞令が出たのをきっかけに、地元に帰って設計をすると決断しました。設計を学んでいましたが、設計という仕事が分かったのは、ブレンスタッフに入社してからです。仕事を通じて業務の幅広さや、法規の理解も深まりました。一級建築士の資格を取得し様々な案件に関わる中で、総合建設会社での経験も活かされていると思います。仕事としての設計は、学生時代のように楽しいだけではありませんが、それ以上に自分の設計した建物を喜んで使っていただけると嬉しくやりがいを感じます。

 

Q3.印象に残っているプロジェクトについて教えてください

設計・監理及び委託業務部門で鶴岡市長賞をいただいた鶴岡第三中学校改築工事です。このプロジェクトは、いくつもの設計案を検討し修正を重ねました。大変でしたが、チームで頑張ったので苦痛に感じたことはなく楽しい思い出です。施工者さんとも仲良くなり色々教えていただいたので、竣工時の喜びもひとしおでした。また、工事中にも印象的なエピソードがありました。新校舎の教室棟と向かい合うように建っていた旧校舎の窓ガラスに、生徒さんから大きな文字で「いつもお仕事お疲れさまです」というメッセージが貼られ、それに応えて施工者も新校舎の窓ガラスに大きな文字で「卒業おめでとう」というメッセージを貼るという出来事がありました。私はその文字の交流に感動し、新校舎が出来上がっていく様子を見て建築に興味を持ち、設計や現場の仕事をしてみたいと思う生徒さんがいてくれたら、未来につながる良い仕事ができたのではないかと思いました。本当にそうなっていたら嬉しいですね。

 

Q4. 私たちは建築設計によってお客様の課題解決をしています。

原さんが大切にしていること、テーマにしていることなどを教えてください

お客様のご要望に対して、品質・コスト・デザイン等すべてにおいて、より良いご提案をすることです。また、施工をやってきたものとして、施工者が建てやすく、納めやすいよう、適正工期まで考えて設計をしています。設計段階から施工段階の検討を行えば、施工での手戻りが少なくなり、結果的にお客様に良い建物をご提供することができます。施工者と協力してフロントローディングを進めていきたいと考えています。

 

Q5.ブレンスタッフの魅力について教えてください

若い人が多いことです。仲良く和気あいあいと楽しくやっています。庄内を牽引できるような設計者を育てていますので、これからの活躍にご期待ください。

Q6.これから取り組みたいことや夢を教えてください

学生時代からの趣味がスケートボードなので、全天候型のスケートボードパークを設計するのが夢です。天候に左右されずにみんなが集まれる場所があれば、小さい子どもから高齢者まで楽しむことができると思います。もし、鶴岡市の中心市街地に施設ができれば、中高生も車の送迎なしで利用できますし、街の活性化にもつながるのではないでしょうか。まずは、屋外にスケートボードパークをつくり、多くの方に魅力を知ってほしいと思います。