「品質、コスト、工期を適切にコントロールしたい」
「事業を担当する人材が不足している」
「事業の透明性・公正性を確保したい」
CMとは、「Construction Management」の略で、発注者様の営みを実現する施設の完成に向け、企画・設計・施工・運営のすべてのフェーズで関係者をまとめて建築プロジェクトを推進します。専門知識を有する CMr(コンストラクションマネジャー)が、技術的な中立性を保ちながらも、発注者様の側で意思決定をサポートし、マネジメントを行います。
ご相談について
私たちは、発注者様の代弁者としてコスト、品質、スケジュールをマネジメントいたします。
事業の構想段階からご相談いただければ、目的を明確化しながら計画を立てるため、円滑に事業を進めることができます。
途中段階のご相談にも個別にご対応いたしますので、お気軽にお問合せください。
「提案の内容を見ていると、想い描いていたイメージと違ったり、伝えた要望と異なっていても、設計側から理由の説明がない」
「できなかったとしても、その代わりとしての、専門家の視点から見た問題点や解決策などの説明があればいいのだが、それが満足にない。」
私たちは、お客様の話をよく聞き、どんな理想をイメージしているのかを理解することから始めます。
時には、利用する皆様からお話を聞いたり、また、事業計画まで伺う事もあります。
「なぜ〇〇したいのか」という意図をくみ取り、「どうしたら実現できるか」を徹底して考えます。
また、私たちは、お客様の目線に立ち、どのように説明すれば分かりやすいかを念頭にご提案致します。
「ご要望は予算に合いません」ではなく、「〇〇のように考えるとご要望を実現できます」のように、どうカタチにすれば心から喜んでいただけるかを意識しています。
説明が不足している、よくわからないと感じられたらいつでも疑問をぶつけていただければと思います。
「図面を見ても、実際のイメージが浮かばないのに、図面を見せられて”対応しました”と言われても分からない…」
「平面ではなんとなくイメージできるけれど、壁や天井や照明など3次元のものをもっとわかりやすく伝えてもらいたい…」
設計者はお客様のご要望を基に頭の中で建物をイメージして図面で表現し、お客様は図面から建物を想像します。これが従来の方法です。
しかし、事業主様は建築の専門家ではなく、全てを理解する事は難しいというのは昔から問題視されていました。
設計図を見ても、平面計画は理解できるが、壁や天井のイメージ、照明やコンセントの位置など、空間全体をイメージする事が難しく、ご自身の望む建物であるかどうかを判断するのは容易なことではないのは当然です。
十分に理解できないまま、重要な内容について意思決定を行うことは、場合によっては、「施工段階での変更」や「要望を諦める」事にもつながり、事業主様にとって大きなリスクを伴うケースもあります。
完成予想の建物を3次元モデルで表現
私たちは、図面ではなく、完成予想の建物を3次元モデルで表現し、イメージを可視化しながら設計をおこなっています。みなさんと完成形をもっときちんと共有したいからです。
そのために、BIMというICT技術を活用して、コンピュータ上に建物の3次元モデルを建てて、建物のイメージを見える化します。
建物のモデルを色々な視点から見て体感することができます。例えば、外壁の色や内部の床の仕上げ、窓などの開口部の位置、照明スイッチやコンセントの位置まで、見て理解することができます。
3次元モデルを見ながら設計内容を共有できるため、図面から想像するのではなく、みなさまは直感的に要望を伝えやすいはずです。
そのように私たちは、設計段階から完成時に近い建物を見ながら意思決定していただけるように、お客様のイメージに合った建物を実現することを目指しています。
「最初に提示されていた金額から、気づいたら随分高くなってしまった」
「イメージを共有していたはずなのに、いざある程度できてくると想像と違ったので、やり直しで時間と費用がどんどん増えてしまった」
設計段階で施工上の課題が残ったままになっており、解決せず進んだため、着工後に設計を見直す羽目になった…などのお声を聞く事があります。
施工段階での設計変更や工事のやり直しは、ムリ・ムダ・ムラが生じて効率的ではなく、工期の圧迫や無駄な建築費用が増えてしまうことにどうしてもつながってしまいます。
建築プロセスの改革により、ムリ・ムダ・ムラをなくします
そのため、私たちはお客様のリスクを少しでも減らすため、従来の建築プロセスを変えることに取り組んでいます。
具体的には、設計の初期段階からどのように施工すればよいのかまで考えながら(フロントローディング)設計の推進を行っています。
フロントローディングとは
施工段階の課題を設計段階で解決することにより、施工段階の手直しなどを防いで合理化・効率化を図ります。それにより後で手戻りによる追加費用が発生しないようになります。
建築プロセスの初期段階であれば、施工を考慮して設計を何度も見直しても、施工段階と比べてコストも手間もかかりません。
ただし、設計段階に施工段階のシミュレーションを行うため、設計者への負担は大きくなり、設計に時間を要します。
設計から建物が完成するまでで考えれば効率化が図れますが、フロントローディングを実現するためには、事業主様、設計者、施工者の協力が欠かせません。
私たちはこの一般化に取り組んでいます
私たちは、建築関係者が協働し、情報共有しながら進められるよう、私たちは、設計者の枠組みを超えて設計・施工までのマネジメントを行う事で、「建築費用が増えてしまう」ことを打開する取組みを行っていきます。