社員インタビュー(意匠設計)

                   意匠設計グループ 佐藤 凌

Q1 建築設計を志したきっかけや理由について教えてください。
私の祖父が大工でした。住宅の1階が工場で、材料を刻んだりするような仕事を見て過ごしました。小さい頃は大工になってみたいなと思っていました。その後、鶴岡工業高校の建築科へ進学し、建築にもいろんな仕事があることを知りました。卒業後は東京へ行き、住宅がメインの建設会社で施工管理の仕事をしていましたが、鶴岡へ戻ってくることになり、今に至ります。

Q2 現在、建築設計についてはどのようにお考えでしょうか。
住宅と比べますと、現在の総合設計の場合は用途も多岐にわたり関係者も多く、取りまとめる役割も建築の重要な仕事と考えるようになりました。

Q3 歴史的建造物の調査業務について教えてください。
私はヘリテージマネージャーの講座を受講していましたので、調査するうえでの手順や重要なポイントについてとても参考になりました。ヘリテージマネージャーとは、地域に眠る歴史文化遺産を発見し、保存・活用してまちづくりにつなげる役割を持っています。
一般的な建築の業務では出てこない内容がありました。文化財としての登録に向け、建物の建築年の根拠となる資料を見つけます。例えば、棟札(むなふだ)が屋根裏にあり建築年を示すものです。写真や古文書、天井画から、遷座した記録や建築年を確認しました。

Q4 歴史的建造物の調査業務と弊社の3D総合測量サービスについて教えてください。
歴史的建造物は図面がない場合や、図面と実際の建物が異なっている場合があります。今までは一から実測しなければならなかったのですが、ハンディレーザースキャナ―により、周囲の3次元デジタルデータ(空間座標と色の情報を持った店の集まり)を取得することで、最初の図面を作成します。その後、現場と点群データ、古い建物のモジュール(柱間等)とを照合しながら効率よく進めることができました。

Q5 佐藤さんが大切にしていることを教えてください。
意匠設計として2つあります。一つ目は我々が窓口になってお客様と会話します。ご要望だとか悩みだとかそういうものをお聞きして、設計に反映します。いろんなものをみてセンスを養うようにしています。施工の現場管理の経験を活かし、設計の可能性を広げたい、ボーダーを越えたいと考えています。
もう一つは、取りまとめるということですね。お客様と、設計サイドの構造、設備、積算担当と調整します。関係者間をいかに円滑にまとめ、設計を進行させることができるかですね。つまずかないことが大事ですが、どこかでつまずいたときにどこかで取り戻す調整をします。設計の知識とマネジメントが建築にとって大切にしています。

Q6 BSの魅力について
接しやすい人間関係があると思います。上長との歳の差があまり離れていないので、若手にとってもコミュニケーションがとりやすいと思います。

Q7 これから取り組みたいことを教えてください。
カメラを購入しました。いろんな場所へいって撮影する楽しさを感じています。最近では宮城県へ行って神社仏閣、航空ショーなどを撮影しました。自分が設計した建築をカメラに納めていきたいですね。