社員インタビュー(構造設計)

                 構造設計グループリーダー 佐藤 和也

Q1. 構造設計を志したきっかけを教えてください。
父が大工をやっていて、私は小さい頃、そんな父をかっこいいと思っていました。私も建築に関わりたいと思っていましたが、力仕事には向いていないと感じていたところ、設計という仕事があることを知り、鶴岡工業高校の建築システム科へ進学しました。
中学生の頃から理数系が好きで得意でしたので、高校の建築の授業でも構造計算の科目が楽しかったです。これを仕事にしたら続けれると思い、構造設計の道へ進みました。

Q2. 学生時代と比べて構造設計に対するイメージは変わりましたか?
構造設計をやっていくうちに、施工の現場、意匠設計、生産設計、設備設計のような他分野を知ることができました。考えの幅が広がり、構造設計に活かす喜びを感じています。

Q3. 「山形県若手建築賞」において、公共建築部門特別賞を受賞した「遊佐町役場新庁舎」の構造設計について教えてください。
遊佐庁舎の構造設計担当主任としてプロジェクトに参加しました。
この建物の特徴は屋根の形状です。鳥海山の稜線を模したなだらかな傾斜の屋根は切妻屋根をベースに2方向(正面から見た時に斜めにXY方向)に勾配がついています。
2方向に勾配がついている形状の鉄骨下地の組み方、納まりがポイントで難しかったのですが、社内の生産設計部門にReal4(鉄骨専用CAD)に入力してもらうことで、製作の観点から検討することができました。いろいろな方の協力を得て、よい設計ができたと思います。

Q4. 私たちは建築設計によってお客様の課題解決をしています。佐藤さんが大切にしていることを教えてください。
私たちは、設計から製作段階を考慮し一貫したサービスをご提供しています。
製作段階を見据えた設計により、現場での不具合と手戻りを削減し、施工の省力化に貢献するとともに事業主様には高品質の建物をご提供できると考えます。より良い建築にすることを常に意識しながら日々の業務に取り組んでいます。
私にとって建築とは、「コア(核)」が存在していて、コアに似合う服を着せるような、そんなイメージです。ぶかぶかだったり、きつかったりせず、ちょうどいい服をコアに着せることで形が見えてくる、出現してくると感じます。コアとは、お客様のニーズでありながら、建物自体がこうありたい、こうあるべきもの、と考えています。
今日はちょうど雨ですが、建築を感じられるので私は雨の日が好きです。建物があって良かったと一番実感できますし、建築が雨を完全にコントロールしていることにも気づきます。
屋根と屋根の勾配や雨樋、敷地は勾配計画がされ集水して側溝へ流すという仕組みは、普通は気づかないことかもしれません。建物が機能しているから使う人が違和感を覚えないのであり、それが「自然」であるように思います。私が目指す建築の形は「無理がなく、自然であること」であり、そのような建物をお客様にご提供したいと考えています。

Q5.ブレンスタッフの魅力について教えてください。
1つ目に若い人たちがBIMソフトウェアを積極的に活用しながら活躍できる環境があるということ、2つ目に意匠設計・構造設計・生産設計・測量設計が一つの会社にあること、それから3つ目に公共、民間問わず、様々な規模の案件を経験できることが良いところだと思います。他分野の分からないことがあれば社内で教えたり教わったりしながら、より深い思考ができ、お互いに刺激を与え合える良い関係性がある会社だと思います。

Q6.これから取り組みたいことや夢を教えてください。
BIMを活用してより効率的に構造設計を行っていきたいと思います。
自然な建築を目指す考えは私の生活にも映されているようで、妻と仲良く健康で穏やかな生活を送りたいというのが私の夢です。