社員インタビュー(構造設計・木造 後編)

             構造設計グループ・木造チーム(後編) 迎田 絵里・齋藤 美穂

Q4.木造グループで活用しているDynamoについて教えてください
迎田 一般的な木造の建物は、柱に対して金物で接合するかビスで接合しますが、HR工法という手法では、木材の中に鉄筋を差し込んでエポキシ樹脂という接着剤で強固に接着して建築します。HR工法では木材に鉄筋を入れるための穴を加工場で開けるのですが、従来は2次元でかいたものを加工場で読み取って加工機専用のCADで書き直していました。従来のやり方では、何度も人の手が入るために間違いが起こりやすかったのですが、Revitでモデルを作れば人の手を入れることなくモデルをそのまま加工機まで届けることができます。穴あけの作業は建物1つ分でも物凄い量になるのですが、Dynamoはそれを1回で済ますことのできる画期的なものです。Dynamoが自動的に柱と梁と鉄筋を感知して穴を明けてくれるので本当に助かっています。
齋藤 人の手で加工するよりもDynamoでまとめて加工してもらって、最終的に人間がチェックするという方法が効率的で間違いないと思います。
その仕組みは情報システムグループの富樫さんに作ってもらいました。
富樫 Dynamoとは、誰でも簡単に使用できるビジュアルプログラミングツールです。今回は、柱、梁、鉄筋を指定して重なっている部分に穴を明けるように設定しました。Dynamoは反復作業が得意なので、Revitで何度も同じ手順を繰り返すような作業があれば、ぜひ活用してほしいと思います。
齋藤 Revitからはきだして部材に番号を付けて戻すという作業があります。その時に手入力すると、気を付けていても間違えが起こりがちなのですが、Dynamoを使うと間違いなく作業してくれるのが素晴らしいです。
迎田 早く間違いなく作業できることはDynamoを利用する大きなメリットですね。

Q5. 私たちは建築設計によってお客様の課題解決をしています。
お二人が大切にしていること、テーマにしていることなどを教えてください。
迎田 仕事と休みのメリハリを大切にしています。
情報共有ツールを活用して、プロジェクトの情報を共有し、自分がその時にいなくても誰かが対応できるよう努めています。
齋藤 正確性と早さを大切にすることです。
情報共有とリーダーへの報告・相談を徹底するように気をつけています。

Q6. ブレンスタッフの魅力について教えてください
迎田 自由なところです。やりたいと思ったことを後押ししてくれる会社だと思います。移動希望も聞いてくれますし、休みもとりやすいので、安心して働けます。
齋藤 何かあった時に必ず社内にフォローしてくれる人がいるのが嬉しいです。
迎田 他部署であっても分からないことを気軽に相談できるのも良いと思います。

Q7.お二人がこれから取り組みたいことを教えてください
齋藤 Revitの活用は進んでいるのですが、用途の整理が追いついていないので、ファミリの整理や知識の共有を行っていきたいです。
迎田 Revitをさわっていると、もっといい方法やいいやり方があるのではないかと常に思っています。要求された内容が今ある技術でできるかどうか分からないときは、社内の他部署にも相談しながら進めています。
齋藤 機械化できるところは機械化して、人の手はなるべく入らない方が間違いは少なくなると思います。
迎田 Dynamoなどを活用してこれからも効率化を進めていきたいと思います。